写真ノ説明 (光文社新書) 新書 荒木 経惟 (著)

 タイ暮らし期間をこれまでの2倍に増やそうと思い電子書籍とは別に紙モノの書籍も買い溜めている。

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内容紹介
妻陽子、愛猫チロ、ゼンリツセンガン、右眼失明。
大事なモノを失うとね、イメージが湧いてくるんだ。

目覚めてから眠りにつくまで、呼吸するように日々写真を撮り続ける〝写鬼〟アラーキー。その眼に映るすべてが被写体となる。年を重ねても衰えない膨大な写真の量と質、鬼気迫るほどの創作エネルギーは、見る者を圧倒。父、母、妻、愛猫の死、そして自身もガンに冒され、ついには写真家として最も大切な利き目である右眼を失明。だが、大切なモノを失うたびに、その写真はますます凄味と切なさを増していく。人生すべてが写真のアラーキーにとって、「写真ノ説明」とは、そのまま人生の説明であり、生き様の説明でもある。本書は、ここ一年余の活動を辿りつつ、過去の名作から最新撮り下ろし、ライフワークである「人妻エロス」の撮影模様、さらにかつて路上で行っていたワークショップの解説まで収録。最も旬なアラーキーと「私写真家人生」の全てが見えてくる!

荒木経惟(あらきのぶよし)
1940年、東京都台東区三ノ輪生まれ。千葉大学工学部写真印刷工学科卒業。63年、電通にカメラマンとして入社。64年に『さっちん』で第一回太陽賞を受賞。71年、自らの新婚旅行を撮影した私家版『センチメンタルな旅』で「私写真家宣言」。72年に電通を退社。91年に発表した『センチメンタルな旅・冬の旅』は、妻の死に顔を収録したことで論争を巻き起こす。2008年、世界的に活躍するアーティストに贈られる「オーストリア科学・芸術勲章」を受章。11年、第6回安吾賞受賞。13年、毎日芸術賞特別賞受賞。著書多数。

第一章 「死」と「再生」
第二章 写真と「嘘」
第三章 顔と男
第四章 「楽園」と「地獄」
第五章 現世と常世の「結界」
第六章 夏のエロスと日本の「命日」
第七章 「左眼」と「右眼」
特別付録1 フォトライブ・ドキュメント「人妻エロス」
特別付録2 写真の「仕掛け」

ラワンクルのタイと日本暮らしのサイクル(2010-2019)を見る。

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