Googleは騙せてもユーザは騙せない。

2006.07.24 Monday



 書店で入手した単行本にはピンク色の帯があり、「Googleは騙せてもユーザは騙せない。」と書かれていました。
 「ヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます」ユーザビリティの世界的第一人者ヤコブ・ニールセンが自ら運営するウェブサイトuseit.comの人気ウェブコラムAletboxの日本語(訳)単行本化です。10年以上も続いているコラムなので、1995年から2006年4月までに発表された300以上のコラムの中から、ユーザビリティの改善に役立つ50のコラムを厳選してまとめられています。

 よい悪いが明確に書かれており、専門用語もすくなく、やさしく書かれています。ウェブ製作に携わっていない方にも読んでほしい1冊です。
 まだ、39ページまでしか読んでいませんが、
 第一部の「簡潔に!(ウェブの文章作法)」には、「気の利いた見出し」より「意味のわかる見出し」を使う。と書かれています。すなわち、見出しを読むだけで、そのページやセクションの内容がユーザにわかるようにしておく。読むと納得してしまいますが、実際には見出しをよく考えもせずに書いてしまうことが多いですね。さらに続けて読むことにします。


 本書の目次です。

■目次
はじめに——Alertboxコラムの日本語版書籍に寄せて
本書について

ウェブデザイナーにとってのユーザビリティ
ウェブデザインの間違いトップ10
ウェブデザインの間違いトップ10の変遷

第1部 ウェブサイトの黎明期
ウェブでのマルチメディアガイドライン
サイバースペースの逆ピラミッド
国際的ウェブユーザビリティ
フレームが(おおむね)ダメな理由
簡潔に!(ウェブの文章作法)
ウェブサイトは収穫逓増型か?
ウェブデザインとGUIデザインの違い
ウェブで広告がうまくいかないわけ
ユーザはウェブをどう読んでいるか

第2部 ドットコムバブルとその終幕
リンクタイトルは行き先が予想できるものに
マイクロペイメントの論拠
ウェブサイトのユーザテストにかかるコスト
マイクロコンテンツ:見出しやタイトル、サブジェクトの書き方
過大評価されるパーソナライゼーション
2Dは3Dより優れている
印刷デザインとウェブデザインの違い
ユーザインターフェイスとしてのURL
障碍者のアクセシビリティ:実際的アプローチ
ビデオとストリーミングメディア
インターフェイス上の標準はデザインの創造性を妨げるか?
ウェブデザインで励行すべき10カ条
優先順位を付けること:よいコンテンツは上の方に

第3部 モバイル勢力の台頭
5ユーザでテストすれば十分な理由
リセットとキャンセルボタン
Flash:99%有害
ドロップダウンメニューは控えめに
成功率:もっとも単純なユーザビリティ指標
検索:目立つところにシンプルなものを
PDF:画面上での閲覧には不向き
エラーメッセージガイドライン
ユーザビリティの第一法則? ユーザの声は聞くべからず

第4部 ブロードバンド時代の到来
直リンクのすすめ
キッズコーナー:子供のためのウェブサイトユーザビリティ
高齢者のためのユーザビリティ
ホームページユーザビリティの最重要ガイドライン10カ条
フォントサイズはユーザにまかせよう
PDF:人間が消費するには不向き
ユーザビリティにまつわる誤解
訪問済みリンクの色は変えるべし
リンクを視覚化するためのガイドライン
カードソーティング:何人のユーザでテストすべきか
ウェブデザインのイデオロギー:主導型、不可解型、不愉快型
ウェブデザイン標準の必要性
もっとも嫌われる広告テクニック

第5部 ユビキタスな次世代情報社会へ
Amazon:もはやEコマースデザインの手本にしてはいけない
フォーム vs. アプリケーション
デフォルトの力
ブログのユーザビリティ:デザインの間違いトップ10
ページ内リンクの使用は避けよう
ビジネス用ウェブサイトの育て方:まず正すのは基本から

Alertboxの10年

ラワンクルのタイと日本暮らしのサイクル(2010-2019)を見る。

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